リベルサスの効果と副作用【危険性と正しい飲み方】 新宿の内科 新宿駅前クリニック 皮膚科 内科 泌尿器科

リベルサスの効果と副作用【危険性と正しい飲み方】

執筆者　

：

蓮池 林太郎（はすいけ りんたろう）

医師

：

新宿駅前クリニック院長

公開日　

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2025年9月24日

リベルサスは、2型糖尿病の治療薬として用いられる飲み薬ですが、 食欲を抑える作用、胃の内容物の排出を遅らせるなどのダイエット効果も期待できることから、注目を集めています。
リベルサスの効果、副作用、正しい飲み方、危険性と安全に服用するための注意点などを解説していますので、是非最後までお読みください。

効果

リベルサスは、もともと体内に存在するホルモンであるGLP-1（ジーエルピーワン）と同じような作用をするGLP-1受容体作動薬で、主に以下の効果により痩せる効果が期待されます。

食欲を抑える: 脳の満腹中枢に作用して食欲を抑制し食事量を減らし、体重減少にも繋がります。

胃の内容物の排出を遅らせる: 満腹感が持続しやすくなります。

血糖値を下げる: 血糖値が高い時に、膵臓からインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きをします。

副作用

リベルサスの主な副作用には、以下のようなものが挙げられます。

• 消化器系の症状: 吐き気、気持ち悪さ、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などがあります。特に服用開始初期や、用量を増量した際に出やすい症状です。
• 低血糖: 血糖値が下がりすぎることで、めまい、冷や汗、ふらつき、手足の震えなどの症状が現れることがあります。
• 急性膵炎: 頻度はまれですが、持続的な激しい腹痛や背中の痛み、嘔吐などの症状が現れることがあります。
• 胆のう炎・胆管炎: 非常にまれですが、報告されています。右上腹部の痛みや発熱、黄疸などの症状に注意が必要です。

リベルサスの正しい飲み方

リベルサスは、その効果を最大限に引き出すために、非常に厳格な服用ルールがあります。効果を発揮するために必ず飲み方を守るようにしてください。

① 空腹時に服用する: 1日の最初の食事や飲み物の前に、起床後すぐの空腹時に服用することが推奨されています。胃に食べ物や飲み物が残っていると、有効成分の吸収が妨げられてしまうためです。

② 少量の水で飲む: コップ約半分（約120mL以下）の少量の水で服用します。水以外の飲み物（お茶、コーヒー、ジュースなど）では服用しないでください。

③ 服用後30分は飲食・服薬を避ける: 服用後、少なくとも30分間は、食事や他の薬の服用を避ける必要があります。可能なら、60分間避けた方がリベルサスの血中濃度が上がり効果的です。

④ 噛んだり砕いたりしない: 錠剤は割ったり砕いたりせず、そのまま飲み込んでください。

⑤ 直前にシートから取り出す: 湿気や光に弱いため、服用する直前にシートから取り出すようにしましょう。

危険性と安全に服用するための注意点

リベルサスは、正しく服用すれば安全な薬ですが、以下のような危険性や注意点があります。

服用ルールを厳守する: 飲み方を間違えると、薬の効果がほとんど得られない可能性があります。

まずはリベルサス3㎎から開始して、副作用など問題なければ、1ヶ月後にリベルサス7㎎に増量します。副作用が強く出ることもありますので、用量を自己判断で増やすことは止めてください。

リベルサス3㎎のまま継続することもできます。リベルサス7㎎で効果が不十分な場合、リベルサス14㎎に増量することもあります。

重篤な副作用: まれではあるものの、急性膵炎や胆のう炎・胆管炎といった重篤な副作用のリスクがあります。これらの初期症状を把握し、異変を感じたらすぐに医師に相談することが重要です。

ダイエット目的での使用: リベルサスは2型糖尿病の治療薬として承認されており、ダイエット目的での使用は保険適用外になります。

クリニックによって値段が異なります。海外からの個人輸入は避けましょう。

服用できない方: 1型糖尿病・糖尿病ケトアシドーシスがある、低血糖になる可能性が高い方、膵炎・胆石症・胆管炎・甲状腺の既往歴がある、重度の胃腸障害がある、うつ病などの精神疾患がある、妊娠中・授乳中の方などは服用できません。

リベルサスは医師の処方が必要な薬です。服用を検討する際は必ず医師と相談し、指示された用法・用量を守ることが非常に重要です。

当院の診療内容

新宿駅前クリニックではリベルサス3㎎6000円・7㎎14000円・14㎎19000円(税込)にて予約不要で処方しています。定期的に血液検査することもできます。

詳細はこちらのページをご覧ください。