咽頭淋病(淋菌)とは?症状・潜伏期間・検査・治療など 新宿の泌尿器科 新宿駅前クリニック 皮膚科 内科 泌尿器科

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咽頭淋病

院長 蓮池林太郎 医師
医師情報
公開日 
2025年7月2日

咽頭淋病とは?

咽頭淋病は、性感染症の一種である淋病の原因菌「淋菌」が、のど(咽頭)に感染した状態を指します。性器淋病と同様に感染力が強く、主にオーラルセックス(口腔性交)によって感染が広がる点が特徴です。自覚症状が乏しいため感染に気づきにくく、知らない間にパートナーにうつしてしまったり、他の部位への感染源となってしまったりするリスクがあります。日本国内でも咽頭淋病の感染者は増加傾向にあり、特に若い世代で注意が必要です。

淋病は咽頭(喉)淋病以外にもデリケートゾーンにできる性器淋病もありますが、淋病の全体像については、こちらの「淋病」のページもご覧ください。

「咽頭淋病」について知っておくべきことを、症状、感染経路から検査、治療まで解説しましたので、是非最後までお読みください。

症状

咽頭淋病の最大の特徴は、約90%が無症状で自覚症状がほとんど現れない点です。そのため、「沈黙の感染症」とも呼ばれ、自身が感染していることに気づかないまま生活しているケースが非常に多いです。

症状がないことがほとんど感染に気づくのが難しい
多くの感染者が症状を自覚しないため、日常生活の中で咽頭淋病に気づくことは極めて困難です。この無症状の期間中に、性交渉を通じてパートナーに感染を広げてしまうリスクがあります。

稀に現れる軽度の症状風邪と間違えやすい
もし症状が現れるとしても、非常に軽微で、一般的な風邪や喉の炎症と区別がつきにくいものがほとんどです。

軽い喉の痛みや違和感
のどがイガイガする、乾燥する、といった程度の不快感です。

扁桃腺の腫れや赤み
目視では分かりにくい程度の軽度な炎症が見られることがあります。

軽い咳
空咳が出ることがあります。

微熱
全身症状として微熱が出ることがありますが、これも風邪と区別がつきにくいです。風邪と違い鼻水が出ることは稀です。

感染経路

咽頭淋病の主な感染経路は、オーラルセックス(口腔性交)です。

性器から咽頭への感染
淋菌に感染しているパートナーの性器から、オーラルセックスを通じて口やのどに淋菌が移行することで感染が成立します。

咽頭から性器への感染
逆に、咽頭に淋菌が感染している人がパートナーの性器にオーラルセックスを行うことで、パートナーに性器淋病を感染させる可能性もあります。

軽いキスや食器の共有など、一般的な日常生活での接触で感染することは基本的にはありません。淋菌は非常にデリケートな細菌であり、体の外では長く生存できません。そのため、粘膜同士の直接的な接触を伴うディープキスを含む性的な行為が主要な感染経路となります。

潜伏期間

咽頭淋病の潜伏期間は、感染から症状が現れるまで2〜7日程度が一般的です。しかし、前述の通りほとんどが無症状であるため、潜伏期間を正確に特定することは難しい場合が多いです。症状が現れないまま数週間〜数ヶ月が経過し、たまたまパートナーの感染が判明したり、他の性感染症検査と同時に発見されたりするケースも珍しくありません。

検査

咽頭淋病の検査には、PCR検査(核酸増幅法)が用いられます。これは最も確実で感度が高い検査方法です。

咽頭淋病の検査は、コップに入った液体(生理食塩水)を口に含んでガラガラとうがいをして、液体をコップに戻します。

【当院の場合】
2~4日で淋菌が陽性か陰性であったか、ネット上で検査結果を確認できますので、結果を知るために来院する必要がありません。

 

検査費用(保険診療)

診察代と淋菌・クラミジアの検査代が、合計2,500円前後になります。

検査費用(自由診療)

当院では、保険診療でない場合には、診察代と淋菌・クラミジアの検査代で合計3,000円(税込)になります。

検査を受けるべきタイミング

感染機会から24時間以上経過していたら検査を受けることができます。

以下のいずれかに当てはまる場合は、症状がなくても積極的に検査を受けることを検討しましょう。

・オーラルセックスの経験がある場合
・新しいパートナーとの性交渉があった場合
・パートナーが淋病に感染したと判明した場合

他の性感染症(特に咽頭クラミジアなど)の検査を受ける際

早期発見・早期治療が、感染の拡大防止と自身の健康を守る上で非常に重要です。

治療

咽頭淋病の治療には、主に抗生物質の点滴が用いられます。性器淋病と同様に、耐性菌の問題があるため、適切な薬剤選択が重要です。

点滴薬(セフトリアキソンなど)
多くの場合、点滴によるセフトリアキソンが第一選択薬として推奨されます。これは、淋菌の薬剤耐性問題を考慮し、より確実な効果が期待できるためです。通常、1回の投与で効果が期待できます。当院ではスペクチノマイシンは咽頭淋病には使用していません。

内服薬
一部のケースでは内服薬が処方されることもありますが、耐性菌の問題から、使用できる薬剤は限られており、医師の判断によります。

何科の病院にかかるべきか?

性感染症内科、泌尿器科、耳鼻咽喉科などのクリニックを受診するとよいでしょう。 念のため、咽頭淋病の検査を実施しているのかチェックしてください。

淋菌の薬剤耐性問題

近年、淋菌は様々な抗生物質に対して薬剤耐性を獲得する傾向があり、治療が困難になるケースが増えています。そのため、自己判断で市販薬を服用したり、治療を中断したりすることは避けるべきです。医師の指示に従い、確実に治療を完了させることが重要です。

治療中の注意点とパートナーとの連携

治療が完了するまで性交渉を控える
治療中に性交渉を行うと、パートナーへの感染や、パートナーからの再感染(ピンポン感染)のリスクがあります。医師から完治の許可が出るまで性交渉は避けましょう。

パートナーも一緒に検査・治療を受ける
咽頭淋病はパートナー間での感染が非常に多いため、必ずパートナーも検査を受け、必要であれば治療を行ってもらいましょう。自分だけが治療しても、パートナーから再感染してしまう可能性があります。

治療後の再検査(治癒確認検査)
治療完了後、数週間後に再検査を行い、完全に淋菌がいなくなったか(陰性化しているか)確認することが推奨されます。薬剤耐性菌のリスクがあるため、特に重要です。

注意点

咽頭淋病は無症状で進行しやすいため、予防と早期発見・早期治療が非常に重要です。

オーラルセックス時のコンドームの使用
オーラルセックスの際にコンドームを使用することで、感染リスクを低減できます。

不特定多数との性交渉を避ける
性交渉の相手が多ければ多いほど、感染のリスクは高まります。

定期的な性感染症検査
リスクのある性交渉があった場合や、複数のパートナーがいる場合は、症状がなくても定期的に咽頭を含む性感染症の検査を受けることを強く推奨します。

症状がなくても検査を検討する
特にオーラルセックスの経験がある方は、無症状でも一度検査を受けてみることを検討しましょう。

パートナーとのオープンなコミュニケーション
性感染症についてパートナーと正直に話し合い、互いの健康状態を共有する意識が大切です。感染が判明した場合は、お互いに協力して検査・治療を行いましょう。

当院泌尿器科の診療内容

新宿駅前クリニックの泌尿器科では、男性および女性の咽頭淋病の検査および治療を保険診療、もしくは自由診療でおこなっています。

なお、点滴(セフトリアキソン)ご希望の方は、午前10時から12時、午後3時30分から5時までの間にお越しください。

保険適応で診療を受ける場合には、検査代や診察代だけでなく抗生物質の点滴も保険適用で受けることが可能になります。

予約不要で診療しておりますので、お気軽にご相談ください。

診療時間

  • ご都合のよろしい時間にご来院ください。
  • 11時~13時45分までは比較的空いております。 18時以降は混雑する場合があります。

混雑時間詳細はこちら

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