マラセチア毛包炎 新宿、皮膚科、内科、泌尿器科の新宿駅前クリニック。新宿駅西口の駅近で夜間診療もしております。

東京都新宿区西新宿1-11-11河野ビル3F(セブンイレブンの上)

  • マラセチア毛包炎
 

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎とは、背中や胸元など身体にできるニキビに似た症状を呈する皮膚病変です。

マラセチア毛包炎とニキビの違い

一般的なニキビは、角質が厚く硬くなり、毛穴の出口が塞がれることで皮脂が詰まって、そそこにアクネ菌が繁殖することで炎症が起こり、これが原因となります。
しかし、マラセチア毛包炎はアクネ菌ではなく、カビの一種であるマラセチアが増殖することで起こります。そのため、適切なケアをしてもニキビの治療薬を使っても治らないという特徴があります。

マラセチア毛包炎の原因

毛包炎は、細菌や真菌が毛包に侵入して繁殖し、炎症を起こすことで赤くブツブツした「丘疹」ができ、これに続いて化膿すると膿が含まれる「膿疱」へと進展します。

毛包炎は、黄色ブドウ球菌やニキビの原因として知られるアクネ菌などの細菌や、マラセチアなどの菌が原因となることがあります。病変からマラセチア毛包炎が検出されるとマラセチア毛包炎と言われますが、マラセチアがどのように毛包炎を起こしているのはあまりよくわかっていませんでした。しかし、近年の研究からその機序がだんだんとわかってきました。

マラセチア毛包炎患者の皮膚から検出されるマラセチアの菌種を調べた研究によると、マラセチア毛包炎に関わっているのはM. restricta、M. globosa、M. sympodialis、M. furfur、M. dermatis の種類であることが明らかになりました。しかし、これは健常人の皮膚にも見られます。そこで、マラセチア毛包炎患者では、なんらかの原因によりこれらの菌種を抑制できなくなっていると考えられます。

異常な炎症反応には2つの原因が報告されています。

一つ目は、マラセチアが産生する皮脂を分解する酵素である、リパーゼ(以下マラセチアリパーゼ)によって皮脂が分解されて炎症物質(遊離脂肪酸)に変わり、これが炎症を引き起こすと、いう経路。
二つ目は、毛穴の周囲に存在する免疫細胞がマラセチアを異物と認識することで起こる局所的な免疫反応による炎症があります。

1. マラセチアリパーゼによる炎症

マラセチアリパーゼは、皮脂を分解することで、遊離脂肪酸という炎症物質に変換させます。この遊離脂肪酸が毛穴の中を刺激しすることで、炎症反応が惹起されます。マラセチアは菌種によらずリパーゼを産生しますが、特に5菌種ではリパーゼの活性が高いということが報告されています。
故に、リパーゼにより産生された遊離脂肪酸が毛包炎の原因になっていると言えます。

2. 免疫反応による炎症

毛穴の周囲に存在する免疫細胞がマラセチアを異物と判断すると、これを認識した細胞から炎症性サイトカインが放出され、炎症細胞が遊走してきます。これにより、局所的な炎症が起こります。
5種類のマラセチアと、表皮細胞(毛穴の細胞)を共培養して、表皮細胞から分泌される炎症性サイトカイン(IL-1α、IL-6、IL-8)の量を確認した研究によると、5種類すべてのマラセチアによって、炎症性サイトカイン(IL-1α、IL-6、IL-8)のmRNA発現量が増加する、つまり炎症性サイトカインが増加することが報告されています。

マラセチア毛包炎の症状

マラセチア毛包炎では、背中、胸、肩に強いかゆみと1-2mmの均一なニキビようの発疹が見られます。
Durduらの研究よると、最も一般的な部位は、顔(57.1%)、背部(53%)、腕の伸筋表面(38.8%)、胸部(36.7%)、首部(18.3%)と報告されています。

マラセチア毛包炎の検査

特別な検査はありません。

マラセチア毛包炎の診断

皮膚の状態と酵母、培養物および生検したサンプルの顕微鏡による検査により診断します。

マラセチア毛包炎の治療法

治療法は薬物療法(外用薬と内服薬)が中心になります。
癜風菌に抗菌力のある塗り薬を用います。
主にイミダゾール系の塗り薬を使用し、治りにくい場合はイトラコナゾール(イトリゾール)の内服を行うこともあります。

マラセチア毛包炎注意点

マラセチア毛包炎は軽症であれば、赤いプツプツが出る程度の症状しか見られません。しかし、重症化すると数が急激に増え、白い膿を含むようになります。原因となるカビは高温多湿の環境を好むので、気温が高い夏に症状が顕著になります。
また、ステロイド薬を使っている場合、肌の免疫力を下げてしまうため、カビを正常に抑制できずマラセチア毛包炎の原因となることもあるので注意が必要です。

マラセチア毛包炎は何科にかかるべきか

マラセチア毛包炎は、皮膚科におかかりになるとよいでしょう。新宿で皮膚科をお探しなら新宿駅前クリニック皮膚科にお気軽にご相談ください。

ページトップへ