梅毒とは?原因・症状・検査・治療など 新宿の泌尿器科 新宿駅前クリニック 皮膚科 内科 泌尿器科

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梅毒

梅毒とは、どんな病気でしょうか?
性感染症の一種で、梅毒トレポネーマという細菌が粘膜から感染することによって起こる病気です。
梅毒感染者の報告は2010年代から増え始め、2019年、2020年は減少したものの、2021年には再び増加し、2022年、2023年には1万人を突破してしまっており、社会問題にもなっています。

梅毒の流行状況(東京都感染症情報センター)

梅毒

原因

性行為によって、梅毒トレポネーマが粘膜に感染することで引き起こされます。

※性行為による感染だけでなく、妊娠中の母子感染によって子どもにうつるケースもあります。

感染経路

感染者の血液、精液、膣分泌液などに含まれており、性行為により非感染者の粘膜や皮膚に直接接触することにより感染します。
性行為には性器の接触だけでなく、口や肛門などの性的な接触すべてが含まれます。
傷口からも感染するため、キスも感染経路となります。

潜伏期間

感染後3週間から6週間前後が潜伏期間になります。

症状

【初期】

初期の症状としては、感染が起きた部位(陰部や唇付近、口の中、肛門付近)のしこり、びらん、潰瘍などがありますが、股のつけ根が腫れることもあります。

治療をしなくても、一定期間が過ぎると最初の症状は消えます。

けれども体内から菌が消えたわけではなく、この時期に性接触があると他人が感染する可能性がある状態です。

【感染後数ヶ月:第II期】

治療をしないまま3ヶ月以上放置すると梅毒が進行し、菌が血液によって全身をめぐります。手のひらや足のうらを含めた全身に、赤い斑点(バラ疹)が拡がります。
発疹は治療をしなくてもしばらくすると消えることがありますが、抗菌薬での治療をしない限り梅毒トレポネーマは体内に残ったままです。

【晩期顕性梅毒(数年後)】

感染から数年がたつと、皮膚、筋肉、骨、臓器に腫瘍が発生します。


症状により第1期から第4期まであり、第2期までを早期顕性梅毒 、第3期以降を晩期顕性梅毒と分類されています。

第1期
第1期は感染後3週間から3ヶ月までの状態で、感染が起きた部位(陰部や唇付近、口の中、肛門付近)の痛みのないしこり(初期硬結(しょきこうけつ))ができます。
その後、しこりは、びらん、潰瘍(硬性下疳(こうせいげかん))などになります。痛みはありませんが、股のつけ根のリンバ節が腫れることもあります。
治療をしなくても、一定期間が過ぎると最初の症状は消えます。
けれども体内から菌が消えたわけではなく、この時期に性接触があると他人が感染する可能性がある状態です。

第2期
第2期は、感染後3ヶ月から3年までの状態で、治療をしないまま3ヶ月以上放置すると梅毒が進行し、菌が血液によって全身をめぐります。
体幹を中心に全身に、赤い斑点(梅毒性バラ疹)が拡がり、手のひらや足の裏に皮むけを伴う赤い皮疹を梅毒性乾癬と呼ぶこともあります。
性器や肛門の周りには平らなしこり(扁平コンジローマ)や口腔内に口内炎のような発疹(梅毒性粘膜疹)ができることもあります。
発疹は治療をしなくてもしばらくすると消えることがありますが、抗菌薬での治療をしない限り梅毒トレポネーマは体内に残ったままです。

第3期
第3期は、感染後3年以降の状態で、感染から数年がたつと、皮膚、筋肉、骨などに腫瘍(ゴム腫)が発生します。
鼻の骨にゴム腫(鞍鼻(あんび))ができると鼻が欠けてしまうこともあります。

第4期
第4期は、感染後10年以上の状態で、臓器にも腫瘍ができます。
神経に影響を及ぼした状態を神経梅毒といいます。
血管(大動脈炎、大動脈瘤)、脳(麻痺性痴呆)、脊髄(脊髄ろう)などが障害を受けて死亡します。
歴史的には、コロンブスがアメリカ大陸からスペインへ持ち帰り、ヨーロッパ大陸に広がったという説があります。
江戸時代にも日本でも流行し、1940年代以降にペニシリン系の抗生剤が普及するまでは治療薬がなく、多くの方が亡くなっていました。
現在では、第3期や第4期の末期まで進行することはほぼなく、第2期までの比較的初期に診断および治療されています。


先天梅毒
妊婦が感染している状態だと、胎盤を通して胎児が感染する先天梅毒の原因になります。早産や死産、出産しても新生児に奇形が現れることがあります。


検査

感染機会から4週間以上経っていれば、検査することができます。検査方法は、採血による血液検査で感染の有無を確認します。RPRとTPHAの定性検査を実施します。

検査結果の見方
  • RPR(+)TPHA(+) ➡ 梅毒に感染しています。
  • RPR(-)TPHA(-) ➡ 梅毒に感染していません。
  • RPR(+)TPHA(-)➡ 初期の感染の可能性。生物学的偽陽性
  • RPR(-)TPHA(+) ➡ 梅毒の治癒後。TP法の偽陽性

当院では、検査結果は1日から2日後には、インターネット上から確認をすることが可能です。検査結果を聞くために、来院する必要はありません。

もしも検査の結果「RPR(+)TPHA(+)」が出た場合には、治療開始する必要があります。

治療を継続すれば完治させることが可能です。

治ったかどうかの判定は、RPRの定量検査(抗体の血液検査)を行います。治療開始から1ヶ月に1度のペースで測定します。

梅毒に感染しているとHIVに感染しやすくなるため、エイズ検査を同時におこなうこともあります。

健康診断や妊婦健診でも、検査がおこなわれています。

検査費用(保険診療)

診察代と梅毒の検査代が、合計2000円前後になります。

検査費用(自由診療)

医療機関により、 検査費用は異なります。

自由診療のクリニックなら、7000円から9000円前後です。

当院では、保険診療でない場合には、診察代と梅毒の検査代で合計3000円(税込)になります。

保健所では、無料でおこなっているところもありますが、治療はおこなっていません。

治療法

梅毒と診断された場合、ペニシリン系の抗生物質の飲み薬や筋肉注射で治療します。

抗生物質の飲み薬であれば、毎日薬を服用する必要があります。第1期であれば2~4週間、第2期であれば4~8週間の服用が目安になります。
抗生物質の筋肉注射も選択肢になります。

・何科にかかればいいのか?
泌尿器科、性感染症内科、皮膚科におかかりください。陰部以外の場所に発疹がある場合、梅毒ではない別の皮膚病の可能性もあるため、皮膚科を受診するとよいでしょう。

治療費用(保険診療)

30日分の薬代で、1000円前後になります。

治療費用(自由診療)

医療機関により、 治療費用は異なります。

自由診療のクリニックなら、1ヶ月分で10000円から20000円前後です。

予防

コンドームの使用して、粘膜の直接の接触を避けることが予防になります。

注意点

梅毒は感染した後しばらくすると自然に症状がなくなりますが、治ったわけではなく感染状態が続きます。梅毒が進行してしまうと、その分治療期間は長くなります。早期発見、早期治療開始により、短い期間で治療を終えることが可能です。

当院泌尿器科の診療内容

新宿駅前クリニックの泌尿器科では、「梅毒」の検査および治療を保険診療、もしくは自由診療でおこなっております。
梅毒に感染していた場合には、定期的な検査が必要になります。

診療時間

  • ご都合のよろしい時間にご来院ください。
  • 11時~13時45分までは比較的空いております。 18時以降は混雑する場合があります。

混雑時間詳細はこちら

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